2018年8月30日木曜日

ハーディングフェーレの癖

音が出せない状態の楽器を直して、再び音を出せる状態にする。その音を出す瞬間はいつも感動します。
before↓

After↓
最近バイオリンの弦を張って調弦している時、癖で、上の弦を合わせたら、共鳴弦調弦しようとしてしまう笑
当然共鳴弦ないから、指がスカっ…て空振りする…
ハーディングフェーレに触れすぎている。。。

2018年8月26日日曜日

Den 12.mann

昨日、職人さん達が招待されたコンサートに夜行く事になっていたので、彼らのご自宅で子供たちの面倒、遊んだり、歯磨きさせて、寝かしつけて…とお留守番していた(ここにいるときはお手伝いで時々こういうことしてます♪いつもお世話になっている恩返しみたいなもの。)のですが、きっと夜中になるだろうなと思ったら、寝かしつけたと同時帰ってきて、「え?早すぎない?」と聞いたら、どうやら招待に関して何か手違いがあったそうで、見れずに帰ってきてしまったそう。話聞く限り、コンサート側の対応悪すぎる。。。
とまぁ、色々2人から話聞いて、予定変わってしまったので、何か映画を見ようということで、ノルウェーの映画「Den 12.mann」英語タイトルだと「 12th man」を観ました。
第二次世界大戦中のノルウェー、レジスタンスの兵士たちがドイツ、ナチスの侵攻から逃れるお話で、最後の生き残りとなった12人目のJan Baalsrudが仲間の力を借りて、スウェーデンに向けて過酷な自然を耐え抜き、ナチスからの逃亡が描かれているのですが、これが、本当に壮絶で、目を覆いたくなる現実の数々でしたが、釘付けになってみていました。
ノルウェー語字幕と解説をしてもらえたので、理解は出来たけれど、改めて日本語か英語字幕でしっかり理解するために観たい映画でした。
戦争の映画って、その国によって違う視点でその時起きていた現実を見ることが出来るので、興味深いというと表現に語弊があるかもしれませんが、それぞれがどういう思想でその時代を生きていたのかを見ることが出来て、考えさせられます。
もし、ご興味あればぜひ見てほしい映画です。


2018年8月22日水曜日

もしもその人がいなかったら…

今日、ふとOttar(私のハーディングフェーレの先生)に質問してみた
「もし、僕という存在がなかったら、Ottarどうなっていただろうね?笑 まぁいなきゃいないで、僕じゃなくても周っていくだろうけど」
自分に自惚れての発言ではもちろんないですが、自然とここで生活していて思いました。
するとOttarは
「それ本当時々考えるよ。ケイスケいなかったら…って。他の人でも大丈夫だったとも思わないし。たぶんまず製作とかほとんど手をつけられてないと思う」
製作が全く進まない、それは彼の生活を見ていてもよくわかる。

僕にとっては彼はこれ以上ないハーディングフェーレの師匠であり、でもパートナーみたいな存在。この人がいなかったらって思うと、たぶん結構違う道を進んでいたのかなぁと思います。これはきっと職人さんにとっても同様なんかもなぁと感じました、今まで考えた事なかったけど 笑
その人にとっての「たった一人」の存在の有無で、人生大きく変わる事って実はあるなって、なんか今日はすごく身に沁みました。
そんなたらればの小話でした。





2018年8月20日月曜日

TelemarkFestivalen2018

先週末、去年、一昨年に引き続き今年も毎年Bøで行われるTelemarkフェスに参加してきました!
去年はオープニングコンサートの壇上に立ってお話したりと貴重な経験をさせて頂きました。

今年は、Bøのスペルマンスラグの一員として、フェス中、ショッピングセンターやダンスフェスでの伴奏役、町中をクラシックカーに乗って、車内で演奏しながら町中を移動するパレードで。去年とは違う経験をさせて頂きました!


それもあって、多くのコンサートは見れませんでしたが、それでも見たいものは見れたので、とても楽しめました。それだけでいえば、去年以上かもです。
オープニングコンサートでは今年亡くなられたLeif Ryggさんに関するコンサートもありました。
ハーディングフェーレとビオラのデュオÅnon Egeland og Mikael Marinさんのコンサートでは何とも渋い音色の演奏をたくさん聞くことが出来ました。その中で、この渋いおじ様たちが演奏する可愛らしい曲もあったりしました。
Ånonさんとはその数日前に工房に楽器の修理で訪れてお会いしていて、その彼の楽器のひび割れ修理を担当させていただきました。仕上がりも「Excellent work!」と満足していただけて良かったです。その楽器はHeddalの古い楽器で、ちょうど最近Heddalが一部関わっていると思われる1700年代の楽器の修復を長い時間かけて終えたところでしたので、その楽器は演奏するキーの関係上ライブでは使われませんでしたが、タイムリーに彼の晩年の作品と出会う事が出来てとてもよかったです。

Ruth Wilhelmine Meyer, Knut Buen and Anders Røine
町から車で20分ほど離れた場所にある素敵な建物Villa Rundeで行われた彼らのコンサートはどういう風に形容して表現したらいいのか、とても難しく、歌手のRuthさんは美しい歌声を持っていると同時に自然界の音を声で表現するといっても大げさではないくらいにエキゾチックでした。例えば鳥のような鳴き声の爽やかな声もあれば、暗く奇妙な声色も出して、会場もその時は少しざわついてました笑 共演していたKnutさんもAndersさんもニヤリとしていました。
しかし、いってよかった!と思えるとても素晴らしいコンサートだったのは間違いなくて、ただどうまとめて表現したらいいのか、あまりにも複雑で、語彙力のなさを悔やみます^^;

Gåte with Knut Buen
今フェスの大目玉がこちらでした。Gåte昔活動していたバンドでしたが、長い間休止していたようで、最近復活して、色んなフェスに出ているようで、このTelemarkフェスにも参加しました。フォークとロックがかけ合わさったバンドで前評判がとてもよかったので、更にクヌートさんもそれに加わるというのでとても楽しみにしていました。
結果を言うと、まずクヌートさんが参加したのは、途中たったの1曲でゆったりとした楽曲だけでした。最初から聞いていて、確かにこれは演奏一緒には無理でしょwって思うくらい激しい曲が多いバンドでした。
野外で音響も難しかったと思いますが、遠くから聞いていても音が結構きつくてしんどく感じながらも、圧倒的なそのパフォーマンス力は流石というべき完成されたものでした。
エモーショナルと激しさの中にも歌のGunnhildさんの持つ華やかさがバランスよく、とても魅了されました。たぶん日本の方もきっと好きだと思います。
終わって立ち上がったらちょっとめまいしましたけど…笑
そのあとのこの日最後のResjemheiaがなんと落ち着いて聞けたことか笑
いや、彼らも割かしロック寄りの伝統音楽バンドなんですけどね。

Anne Hytta
ハーディングフェーレ奏者としてとても有名な方です。
私もこの間のlandskappleikenで少しお話させていただきました。
今回はBøの古い教会(モダンと古い教会二つあります)でのソロコンサートでした。
最終日、前夜の激しさから一転しての穏やか過ぎるコンサートに癒されました。
5弦+5弦のハーディングフェーレ?と呼べるかは分りませんが、少し特殊な楽器も演奏されてました。
教会の入り口になぜか日本語が。笑 そんな日本人来る場所なのかな?


フェス最後のコンサート
Vinjeのハーディングフェーレ奏者Øystein Romtveitさんによる演奏をメインに、さらにヴァイオリニストでハーディングフェーレ奏者でもあるEllen B.NordstogaさんとピアニストGeir Botnenさんによるクラシックの演奏もあったりと、良いしめくくりとなりました。
GeirさんとはBotnenの地を訪れた時とクレモナに行ったとき2度お会いしていた方で、久しぶりの再会がとても嬉しかったです。前々から彼のピアノを聞いてみたいなと思っていたので、まさかこのフェスで聴けるとは…感動でした!

また今フェスではノルウェー音楽のコンサートやKappleikなどの大会では欠かせない、この世界の人ならまず知らない人はいないであろう写真家Knut Utlerさんの過去の作品を展示したエキシビジョンもあり、彼のこれまでの功績を称える場もありました。私も光栄なことに、何度か撮っていただいた事あって、しかも彼は演奏だけではなく、その場の何気ない瞬間も撮影していて、それを気さくに送って下さったりします笑 もちろん全員にではないでしょうけど。
僕も「これいつの間に撮っていたの?笑」と思う写真もあったりして、送ってくれました。大男の印象ありますが、物腰柔らかくて、お優しい方であります。

フェスの写真は下記でたくさんご覧になれます。
https://www.facebook.com/telemarkfestivalen/
今回も後程いくつか動画をアップします。

2018年8月16日木曜日

製作だけど修復

とある楽器の裏板の状態が悪く直すのがとても困難で、結局改めて作り直したほうが早いという事で、裏板作ってます。作っているけれど、修復作業。
下地の色も着けて、次はロージングです。


ノルウェーにもある日本の遊び

7月の35度をピークにここ最近は秋めいてきました。
涼しくて過ごしやすいです。水不足もここの所は雨も多くて、安心です。
昨日どろけいやって、今日は缶蹴りやりました。ルールは基本同じ。
ノルウェーにもあるんですね♪
小さい頃はよくやったなぁ~楽しかった。