2017年8月12日土曜日

3rd Hardingfele完成と解説

3本目の弦を張ったのはテレマルクフェス出番の数日前。その時の様子
弾く前は本当にドキドキしますね。
楽器製作は弦張ったら、はい!完成!終わり!
とは行かず、そこから微調整をしていきます。
今日も調整をしておりました。より弾き易く、この楽器にあった調整を見つける事が大事です。
親ばかなのか何なのかわかりませんが、以前もそうでしたが、自身の作品は一度引き出すと、曲じゃなくても、とにかく弾いていたくなる感覚になります。もっと鳴らしたい、弾いて音の成長を願う気持ちもあるからだとは思いますが、不思議な気持ちで自分の楽器を弾いてます。
それでは、今回の作品はこちらです。







今回はボディーの型は前回と同じですが、アーチの高さを微妙に変えました。
ヘッドのアウトラインとデザインはRøstadとKleven+オリジナル。
ヘッド下の渦巻はHellandが元
ペグのデザインも過去2作とも基本同じですが、微妙に異なっています。どれが自分にとって良いか探ってます。
指板、テールピースは以前のブログに載せた通りHellandを基本+オリジナル
F字はHellandタイプ
Rosingは色々混じってますね。まんまコピーした部分もありますが、ほぼ自分で考えました。と言ってもこういうパターンはモダンではよく見られるタイプで、そこを元に自身で考えて構築しました。
Rosingは毎度こんな風に紙に描いて、アイデアを先に考えます。多分こんな手間掛かる事してる職人さんはあんまいないかもです。


毎度この作業は四苦八苦して考えてますが、描くのにも慣れてきたおかげでだいぶ考えるのも楽になりました。そして、この原案の紙を綺麗に残しておこうと試みてるのですが、いつも結局こんな風に落書きでいっぱいになってしまいます(笑)「あ、このデザインどうかな?」と紙に描いているうちにこうなっちゃうんですね。。。

後は装飾のマザーオブパールの形のパターンも今回も違います。平行四辺と三角の形を交互に。
ニスは前2作オイルニスから、今回はアルコールニス。
ざっくりと解説すれば、こんな感じでしょうか?
その他本当に細かな部分多々ありますが、専門的過ぎるので割愛させて頂きます♪

さて、現在製作中の4本目はハーディングフェーレの過去を知る製作として、進化する前の正に「Hardingfele」を元に作っています。
「正に」とはどういう事かと言いますと、モダンのハーディングフェーレが出た後、この楽器の名前に関して、実は過去に色々あったそうです。まぁ「今も」と言っても嘘ではないのかもしれませんが。
それはさて置き、木は表裏板もノルウェー産の物を使っています。木の種類も昔に沿ってある木を使用しています。その辺はまた後日。

という事で、3本目のハーディングフェーレの完成写真と簡単な解説でした。

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