2018年5月14日月曜日

Rosing for 5th Hardingfele

改めてRosingとは、ハーディングフェーレのボディーやヘッド部分に描かれている模様の事で、Rose=花、から来ている言葉で、それがそのまま描く工程の名前となっております。
僕の今のロージングのやり方は、事前に紙に描いて案を考えて、本体に描く際も下書きを…という形。ノルウェー現地でこんな手間かけてやっている人多分いないと思う(笑)
でも綺麗に描くには僕にとってはこれは必要なことです。
ハーディングフェーレの見た目の派手さから、パッと見ただけでは、すごい綺麗!と思いますが、でもやはりしっかり見ると色々と、見えてくるものです(笑)
もちろんロージングもです。前にも書いたかもですが、1本目の苦労はもうここでは語りませんが、その時の努力と必死に描き続けた結果、僕の尊敬する製作の先生であるOttarからも「今ノルウェーでここまで綺麗描く人いないよ!」ととある日のドライブデート中(笑)に言われたのは今でも心底嬉しくて印象に残っています。確かあれは3本目の時だったかな…。Ottarのロージングは本当に美しくて、個性があって一目みただけで、彼の作品だとわかるほど素晴らしい腕を思っている方です。
3本目を描くころ、かなり彼のスタイルを無意識ながら辿っていっていたのは、作品見るとよくわかります。
そして、ここまでを描けるようになった時、自身の中で一つの「区切り」を感じました。
これ以上はこのまま進めないと思って、今回は少し原点に戻る感じで描きました。

一つ一つの花、葉をしっかり描く。複雑に入り組んだ模様ではなくわかりやすく、でも美しく。葉っぱを折ってみたり、影をつけてみたり、新しいデザイン…新たな試みと、最初のころの自分の成長を。
そんな想いを込めて描きました。


ちなみに原案はこんな感じ。
結局本番描いていると、ここはこっちの方がいいな。これいらないな~と結構変わっていくものです。

作品を見て頂いた方から、「表は美しさ、裏は優しさで、女性の様」とコメント頂いて、なるほど~と聞いておりました。
皆さんはこの絵から何を感じるでしょうか?
あごの部分に描いている最中。


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