当時住んでいたのは春日市でした。住宅街ではあったけれど、田舎で学校に行くのも冒険するように何通りも道があって、1年生の入学式だったか、帰り道が分からず集団下校をするも途中の分かれ道でどちらに行けば良いか分からず、泣いて帰ったのは今もよく覚えています笑 でも自然が豊かで、穏やかで…その時の風景とか雰囲気とか思い出すと、今も自分がとても好きな環境だったなぁと思うと小さいころのそうした環境が基盤になっているのかもと思います。
さて、話を戻して、今回福岡に訪れたのはノルウェー大使館の方から頂いたお話がきっかけでした。福岡のノルウェー友好協会の総会内でセミナーを行ってほしい…とのことでした。僕について、その友好協会に話したところ「そういう人を探していたんです!」とのことだったらしいです。その話を今回運営してくださった方とお会いした時にお話ししたら、「研修など短期の滞在ではなく、しっかり現地に住んでいた方の経験やお話を友好協会の会員の皆様にお話ししてほしい」とのことでした。
もちろんノルウェーに住んでいた日本人の方はたくさんいらっしゃると思います。
のほほんと2年間過ごしていたようで、でもしっかり写真や経験を振り返ると、僕にしかできないノルウェー生活をお話できると思いました。
ハーディングフェーレを通じて見てきたノルウェーの事。
今回はそれを軸にお話しさせていただきました。
福岡、天神にある西鉄グランドホテルが会場でしたので、広い会場で聞いた話では今回80人ほどの方々が集まったそうです。僕自身今までのイベントとは違う雰囲気に少々戸惑いもあり、いつもはお話ししながらお客さんの反応をはっきり感じることができたため、それに応じて進めてきたのですが、今回は距離があって「あれ?反応がわからない^^;皆さん楽しんでもらえて…る?笑」と感じていて、いつも以上に緊張しておりました笑 合間の演奏は反応が良くて、安心しました~
今回最後の最後まで迷ったのが、選曲と曲数でした。当初は3曲はやりたいな~と思っていたのですが、結局時間の都合上2曲に…それでも両方テレマルクの伝統曲を弾けたのでよかったですね。ノルウェーの日常のお話をする上で、最近欠かせないウェディングマーチのBruremarsj fra Seljordは外せなかったので、OP曲は直前まで悩みぬいて、今まで公の場で弾いたことなかったFossegrimen,Gangarにしました!緊張してると結構メロディー順が飛んでしまうことがあるからいつも避けてきたけれど、今回は思い切って弾いてみましたが、問題なく弾けました♪
終演後の懇親会では皆さんの質問攻めにあい、結局ご飯もほぼ食べれずでしたが、それよりたくさんの方々とお話出来て嬉しかったです。講演についてもうれしい言葉だらけで、安心しました。ただ、あっという間に懇親会が終わってしまい、話足りず、ホテルの部屋に戻っても、あぁ~もっとお話ししたかったなぁと感じつつも、心地よい疲れでしばらく休んでました。そういえば、中には僕が住んでいた隣町Skien(シーエン)に住んでいた方もいらっしゃってびっくり!娘さんがパティシエでオスロで修業していた、とか色んな方がいらっしゃるな~と楽しかったです。
その後、ご飯食べに福岡の夜の街に繰り出しました。
今回感じたことは、ノルウェーが好きであってもハーディングフェーレや伝統音楽を知っている人はまだまだ少ないということ。初めてみました、聞きましたという声が多数でした。だからこそ、たくさんの皆さんに知っていただけて良かったなと、もっとこの国の事を知っていただけるきっかけを作れてうれしかったです。
後日、お手紙や、メッセージ、「ファンになりました!」などという声まで^^;
その声を励みにまだまだ頑張らねばですね。
スタッフの皆様、ご参加くださった皆様、ノルウェー大使館様、誠にありがとうございました!!