2020年8月8日土曜日

ハーディングフェーレ No.10 !

 ハーディングフェーレ新作のご紹介です♪

本日オーナーさんへの引き渡し完了致しました!

まずは作品から





今回はハーディングフェーレの18世紀頃に良く見られたスタイル。私は簡単にオールドスタイルと呼んでおりますが、細かく言うと18世紀頃活躍したハーディングフェーレ製作のBotnen家のスタイルの更にTrond Botnenの作品なので正確にはTronda-Feleスタイルと呼ばれます。No4の時に色々説明したと思うので、この辺りは割愛します。

前回と違う点はまず共鳴弦が4本で、前回は3本でした。お客さんのご要望で増やしました。

あとはデザインが所々違うかな~というくらいです。

頭の後ろの彫っている部分のいくつかのデザインは以前ノルウェーのご友人の営むレストランを訪れた際に見かけた壁に飾られていた古いモチーフたちから来ています。

それぞれに意味を持っているこれらのモチーフ。そのうち細かく意味を説明できたらと思います(^^)♪

昔のスタイルのハーディングフェーレなので、こうした昔のモチーフを楽器にあしらったらいいかなと思い今回使わせて頂きました。

その他楽器のお写真はHPのギャラリーにて是非ご覧ください♪

https://www.keisukehara.com/gallery

2020年7月25日土曜日

試み

試みはいつも成功するわけじゃない。やるためには時間も必要。でもその試みがなければ何も新しい発見はありません。
試みる前は過去の経験から、こうしてみようああしてみようとアイデアが出てくる。その中から一つを選んで行う。
今作っている楽器はその一つで、見た目はごく普通なヴァイオリン。
だけれど、今回は「フィドル」という事を意識して作っています。もちろんそれ以外にもあります。まずはサイズが7/8。
通常ヴァイオリンのフルサイズは4/4ですよね。子供の分数楽器サイズは1/32~3/4。(1/64もあるけれど、あまりみかけないかもですね。)
大人のサイズには4/4の他にそれよりも少し小さい7/8サイズというものが存在します。
とはいえ、子ども用分数楽器のサイズ程一般的に多くあるものでもないかもしれません。

むかーしむかし、イギリスの製作学校の先生から「上ナットの幅はアジア人の手であれば、通常より狭くても良いかもね」つまりそれは指板のサイズにも関わってきます。
もちろんアジア人が皆がみんなというわけではないですが、僕の印象でもイギリスやノルウェーなどいた時も思っていたけど、手が大きい人が多い…
7/8製作を考えたのはそれだけが理由ではないけれど、4/4が大きく感じる人も日本ではいらっしゃるようです。何より僕自身、そのサイズの楽器を作ってみたいと思っていたのもあり、今作っています。
今日は白木で出来たので、UVにいれました。
サイズが小さくなったため、ネックが少し狭く、弦長も若干短くなっています。そうすることにより、指を抑える間隔が若干狭くなります。小指が届きにくい、しんどい人には良いかもしれませんね。
今回の表裏板のアーチは普段よりもふくよかにしています。ハーディングフェーレと同じというわけではありませんが、ハーディングフェーレでは豊かな響きにはそうしたアーチが有効だと感じます。製作時にはその辺も意識しました。
また指板と駒のカーブも今回はフィドルを弾くうえで弾きやすさを求めてこだわっています。
次回は駒と指板のカーブの関係について書いてみようと思います♪

2020年7月22日水曜日

短い期間

楽器の製作は、弦を張ったら完成なわけですが、お客さんにお渡しする前にしばらく自身で毎日弾いて、色々調整してからお渡しします。その辺りはヴァイオリンとハーディングフェーレでは期間が微妙に異なるかなと思います。
あくまで最低でもこれくらいは欲しいなと思う期間は、ヴァイオリンで1週間くらい、ハーディングフェーレは2週間。
ハーディングフェーレは共鳴弦もある関係で、指板の厚みがヴァイオリンと異なるせいか、弦を張ると圧で指板が下がる傾向にあります。それが馴染む期間として出来れば2週間は欲しいといった感じですね。
どちらの楽器にしても弦を張りたて、出来立てとなると楽器本体が落ち着かないので、毎日弾いて微調整をしていきます。
とはいえ当然そんな1~2週間で安定するわけではないので、こちらでその期間調整したら後は奏者にたくさん弾いてもらって、メンテナンスの時に調整して...を繰り返して行くわけですね。人間が病院や整体に行くのと同じようなものです。
というわけで、新生児に先日弦を張ってここ数日毎日弾いては微調整を行っています。
こうして新作と過ごせる期間は短いので、まだお渡し日は決まっていないけれど、それまで楽しみます♪
ここ数か月ピュレグミが好きすぎて、よく食べてます。
美味しいですよね。ピカチュウ可愛いし...

2020年7月19日日曜日

後ろ振り返ってしまう...

今日は晴れましたね関東♪
しっかり陽を浴びてきました。
ここ数日サブ作業台にずっといてくれたこの子。
製作中のハーディングフェーレ(オールドタイプ)なのですが、なんか色合いと形と雰囲気の全体のバランスがとても好きで作業中もついつい時々振り返ってこの子を眺めてしまいます。

明日弦張ろうかな。

2020年7月16日木曜日

メールが届かない?

最近工房からのメールfiddle@keisukehara.comが届いていないことがちょくちょく起きているみたいなのですが、普通に送れる人には送れているみたいなので、受信側の設定かな?と思っているのですが…
こちら宛てのメールの返信はなるべくすぐにしているので、もし数日経っても返信がないという方は、迷惑メールに振り分けられていないか、受信設定のご確認、返信がないとお知らせ頂くか、お電話等でご連絡頂けますと幸いですm(__)m

ご面倒お掛けしますが、宜しくお願い致します。

2020年7月13日月曜日

ラベル作成

昨日、楽器内部に貼るラベル作りたいなぁと思っていて、パソコンでデザインできるんかな?と思ってInkspaceというフリーソフト使って作ってみた。
今までは毎度全て手描きで描いておりましたが、毎度微妙な手間というか自分が描いたり、文字書くの下手なので、失敗してやり直すのが嫌と言うのもあって^^;
これはこれで好きなんですけどね。
因みに左のロゴはヴァイオリンの処女作からずっと描いてるもので、何となくヴァイオリンぽいのを描いているわけではなく、分かり難いかもですが、このロゴの中に僕のイニシャルのKとHが隠れている事から、当初から使ってきました。でもまぁそこまで気に入っているかと言われると、ん~という感じではありまして…多分もっと良い感じのデザインにすれば良いのかもだけど。せっかく工房のロゴもあるのだからそれを使いたいなと思いました。
ちゃちゃっと作ってみたのが、こちらです

以前のが結構わちゃわちゃ詰め詰めで描いていたのもあって、なんかすごいスッキリしてる感じです^^
通常ヴァイオリンなどのラベルは長方形が一般的だと思うのですが、あえて楕円形にしました。これはハーディングフェーレのGunnar Røstadのラベルが一部楕円形で素敵だなぁと思ったので、自分もそれにしてみました♪
また四角ヴァージョンのも、それこそ以前のラベルのロゴだけ工房のロゴ使用したタイプのも良いかもですね。機会があれば作ってみます。

2020年7月12日日曜日

江ノ電沿いのカフェ

昨晩の、神奈川だけではないと思いますが、雷すごかったですね。
おかげで目が冴えてしまい、あまり眠れず今朝は睡眠不足...ぼぉーとするし、なんかこのまま仕事始めてもうまく進まなそうだなと感じたので、しかも久しぶりの少しお天気回復もあって、午前中は運動に変更しました。
家から長谷駅までひと山越えて歩いて行きました。グーグルさんでは1時間ジャストとの表示でしたが、結構速足で歩いていたので45分くらいでしたね。
日曜日という事もあり車はそれなりに走っておりました(この辺りの普段を知らないのでこれが多いのかどうかはわかりませんがw)
でも日曜日の午前中でこの辺りでは少ないのではと感じました。海でも軽く見て帰ろうかと思ったのですが、道中以前から行きたかったカフェがある事を思い出し、休憩兼ねて伺ってみました。
お店入ると、何やら撮影しているご様子で、あ、これは無理かなと思ったのですが、大丈夫という事でお邪魔しました。
浴衣姿の素敵なモデルさんがカフェで色々撮影されておりました。夏ですね~
それともう一つ思い出した事、ここにはノルウェーにあるカフェFuglenの珈琲が置いてあるのです!フグレンは日本にも東京に2店舗かな?あるんですよね。1店舗以前伺ったことあります。
店主さんに、お話伺ってみると、Tim Wendelboeさんの事もご存知で話が進みました♪
オスロにあるTimさんのお店にも2度伺ったことありますね。↓記事より
https://kei-hara.blogspot.com/2019/10/blog-post.html

店主さんはとても気さくな方で、面白かったです^^
このお店では音楽ライブも行っているらしく、ヴァイオリニストさんもライブしたりするみたいです。今はこの状況ですから、中々難しいのかもですが、機会あれば観に行ってみたいですね。音楽にもお詳しそうで、フィドルといっただけで通じますし、アイリッシュの事もご存知でした。楽器にも興味持って頂けたので、次回はハーディングフェーレ持っていこうかなと思いますが、さすがに歩いてはこの時期きついかもですね(笑)汗だくだくで帰宅しました^^;せめて自転車くらいないとなぁ。

スッキリして、お昼からはお仕事と楽器に貼るラベルの作成を行ってみました。
ラベルは次でご紹介します~

2020年7月9日木曜日

煮物の香りは気付け薬?

毎日蒸し暑くてここの所の作業内容もあり、汗だくになりながら製作をする事もあります。今アーチや厚み出しの作業しているのですが、以前動画に載せたようにひたすらに黙々と削っていく作業です。まだご覧になっていない方はこちらから↓
この作業は夜に行う方が作りやすいので、ここの所は夜作業も多く、無心で時間も忘れて行うこともしばしば。
今晩は窓を開けながら無心で行っていたのですが、突然煮物みたいな香りがしてきて(家からではないと思う)、それでふと我に返った(笑)まさか煮物の香りに集中力切らされるとは思わなかったです^^; まぁちょうど今日は切りも良かったので、ここで止めました。無理は禁物。


さて
毎日雨の日々で、九州や各地での災害を毎日見るたびに心が痛みます。
早く雨が止んで安全に過ごせる日々が戻る事を祈るばかり。
被害にあわれた皆様に心からお見舞い申し上げます。
何と言いますか、ここ数年の自然災害を見ていると、今まで居住地として当たり前だった地域がもしかするとこの先住むべきではない場所になる所も増えるかもしれませんね。引っ越しなどする際は、こうした事も念頭に置いて決めることも重要なのかもしれません。
また今日東京では感染者数が最大だったとの事ですが、もしかすると本来は毎日これくらいの数がいたのでは?と思ったりもしています。驚いてはいるのですが、冷静に考えると驚くことでもないのかもしれません。ん~一度東京に出たいのですが、中々まだ踏み出せないけれど行かないと仕事も進まないので、覚悟決めてどこかで行かないとですね。
とにかく予防に努めます。
皆様もお気をつけて。

2020年6月26日金曜日

アイルランドの楽器バウロンに…

ちょっと珍しいご依頼を頂きました。
アイルランドの打楽器として有名なバウロン(Bodhran)の枠にロージングを描いてほしいとの事で、今回描かせて頂きました!
「お値段以上ワタシ」のお仕事はさせて頂いたと思っております(笑)
ご依頼主さんにも喜んでいただけて良かったです^^


このバウロン、僕の大好きなジョンジョンフェスティバルというバンドのバウロン奏者トシバウロンさんが使っているのと確か同じメーカーのバウロンだったと思います。
バウロンて、結構大きいイメージで音も結構荒い感じのイメージがありましたが、こちらのタイプのバウロンは、心地よく響く感じでトシさんの演奏聴いて大好きになったんですよね。欲しいなぁ…と思い続けてもう何年か…


2020年6月9日火曜日

バスバーと箱閉じ

Bass Barと箱閉じの動画公開してます!
https://www.keisukehara.com/video

今日はネックの動画の編集をしておりました。
動画を撮っていると撮影時間がかなり長くなっており、ファイル容量が凄い事になっています。というのも、動画の質を少しでも良いものにと思い、撮影はFHD60pで撮っています。ですので、早い動きもかなりスムーズに写っていると思います。その分容量取られますが。
そろそろ撮影用に買った258GB入るSDカードもいっぱいになってきました。使われないシーンがほとんどなので、もったいない気もしますが、整理しないとですね。。。
ネック製作動画も近々アップいたします。


2020年6月4日木曜日

骨届いた

コロナ渦の影響で海外からの荷物が届かないと以前嘆いていたのですが、フランスからの装飾用の骨の素材は届きました!ドイツからの木材は未だ発送されていない状況だけど、こちらは問題なく普通に届いた。ドイツの木材の業者さんに以前、一度現在の状況の確認で連絡取った際に、常に発送の事気にかけてくれてたみたいで、聞いたら、「2kg以上はまだ発送できないみたい。」と仰っていたので、これは2kgもないので、行けたのかな?と…いつまで制限続くんですかね。
ハーディングフェーレの装飾に使う素材は何年か前にクレモナのモンドムジカの際に出会った業者さんで、質も良かったので、こちらにしてます。本当はマザーオブパールもここのがとても美しくて使用したのですが…なんせ高い^^; マザーオブパールもたくさん使うので、そこでこの素材使ったら楽器の値段が結構上がってしまうので、今のでも特に不満はないので、骨だけ使用させて頂いてます。
最初の頃使っていた骨の素材はどうも密度がいまいちで、中がスカスカな感じがあって加工し辛かったんですよね。でもフランスのは時々そういうのもあるけれど基本問題なく、また厚みや形の種類も個人的に欲しいのを扱っているので、とても助かります。骨の装飾で一番大変なのは形成や厚みを減らす事。特に厚み出しは本当に時間取られるし疲れるしで...最初使ってた骨は厚みの種類が少なくて、当時はサンドペーパーでひたすら削ってました^^; 
今はそれがないので、本当に助かります。
今回はいつもより多めに注文。ちょこちょこ注文していては送料がもったいないので。多く注文したら、なんか余分にサービスしてくれました♪でも正直使わないのも頂いてしまって…これ使う機会あるかな?^^;ってなってます。
これ、海外の駒の業者もそうなんですよね。駒もたくさん注文したら余分にもらえる場合もあります。僕の場合、分数用の駒がたくさんとチェロ駒が少し入ってました。
当時は工房設立したばかりでお金もなかったので、これは嬉しかったな。たぶん注文の際に日本のヴァイオリン工房です!と伝えるために色々自身の説明したから、「Good Luck!」的な意味でくれたのかも?

速報!
今このブログ打ってたら、木材の発送のメールが届きました!
なにこのタイミング(笑)でも良かったぁ
ただどれくらいで届くのだろうか…楽しみです。

速報2!
一応木材業者さんにメール送ってみたら、基本的な配送サービスは戻ったらしいのだけど、送料が倍近く掛かるらしい。でもこれ以上待たせたくないという事で送って下さったみたい。「余分に掛かった送料はこちらで持つから大丈夫だよ!」と…優しすぎる(涙)
この状況下じゃ仕方ないし、こちらもまだ待てるし、大丈夫ですよ~とお伝えしていたのですけどね。
感謝のメールとまたオーダーしますと伝えておきました。

2020年6月2日火曜日

ハーディングフェーレNo.9

無事にオーナーさんにお渡し完了しましたので、新作ハーディングフェーレのご紹介です!




9本目となる今作のオーダーもペグ装飾、本体枠の装飾フルと指板とテールピース上下の骨を透かし彫りで行うオプション全乗せでした。(ラーメンのトッピングみたいに言う)
今回も大変でした^^;毎度ながら写真で見てると「これ本当に自分で全部作ったのか?」と疑うくらいです(いや、本当に全て自分一人で行ってます)

楽器に弦を張ったのは3月終わりごろでした。途中引っ越しもありましたので、工房の準備を済ませるや否や続けてこちらの製作を行っておりましたので、結構大変でした。
本当は、今回の製作終えたら、少しの間お暇させて頂こうかと思っていたのです。なんか個人的なそういうオフってずっとないなと思っていて...ですが、ご存知の通りコロナのおかげでお暇するにも家にしか入れない事態になってしまったので、お暇は中止。良いから黙って楽器作れって、誰かのお告げですかね。

もう少し世界が落ち着いたら、その時にまた...

というどこにぶつければ良いのか分からない愚痴はさておいて、こちらの所有者様情報と他の写真はホームページにて公開中です。是非ご覧ください。

ハーディングフェーレを直接見てみたい、音色聞いてみたい!や試奏してみたい!などお気軽にご連絡下さいね^^

https://www.keisukehara.com/gallery

2020年6月1日月曜日

工房再開しました!

皆様こんにちは
あっという間に6月となりましたね。今日の神奈川は雨で少し肌寒さも感じます。
お伝えしていたように、本日から工房は再開となります。
営業時間:10:00~20:00
お休み:不定休
訪問は定員2名までとさせて頂きます。入室の際のアルコール消毒にご協力ください。
訪問の際は予めご連絡下さいませ。

徐々にヴァイオリン族など楽器にとっては避けては通れぬ一番の大敵である高湿度気温の時期が近づいて参りました。嫌ですねぇ…
楽器のメンテナンスや修理、ちょっとしたご質問などありましたら、お気軽にご連絡下さいませ。
それではまたここから宜しくお願い致します^^