2020年11月3日火曜日

ハーディングフェーレは意外と軽い?

 ハーディングフェーレを初めて持つ方々が仰る感想の中でよく耳にする一つが

「思ったより軽い!」

です。

ヴァイオリンをやっている人たちでもそれは同様です。きっと装飾の多さと共鳴弦、それによってペグも多いなど、見た目からくる印象で重く見えるのかもしれませんね。

という事で、計ってみました!前回の共鳴弦アジャスター付きのも今あるので、比べるには良い機会かもしれません。

今回比べた6種の楽器がこちら


左から順に重さと楽器の解説を行っていきます。


①自作ハーディングフェーレ(4弦+5共鳴弦)437g

ボディーは今まで作った中では若干小さめ。ボディーとペグボックス枠の装飾なし、テールピースは本来は通常の装飾の物をつけていますが、今は臨時で共鳴弦用アジャスター付きのテールピースをつけています。

これから他の重さも出てきますが、個人的な感想は思った以上に軽い!このテールピースはどうしてもアジャスターのせいで重くなってしまうので、どうかなと思っていましたが、意外とそんなことなかったです。

➁自作ハーディングフェーレ(4+5)459g
No.3の楽器で、この頃はネックが今より厚め、頭もちょっと重たいデザインかなと思います。フルの装飾を施した楽器です。ボディも①よりかは若干大きいのもあり、先ほどより少し重い結果になりました。

③ノルウェー生まれ1929年製のハーディングフェーレ(4+4)474g
装飾はいたってシンプルではありますが、ちょっと重いですね。板などの厚みが原因かなと感じます。

④自作ハーディングフェーレ(4+3)362g
こちらはオールドタイプのハーディングフェーレという事もあり、ボディも小さく、装飾もとてもシンプル。さすが、軽いですね~ここまで軽いと、うわ、軽っ!と感じます。
⑤自作ヴァイオリン(フルサイズ4/4)432g
処女作のヴァイオリンですね。ヴァイオリンのおよその重さはうまく言えるわけではないですが、この重さは決して軽いとは思いませんが、重いとも思いません。
学生の時に使った質がそこまで高くない木材ですから、少々重めかもしれません。今作ればもっと軽いのが作れるはず...
⑥自作ヴァイオリン/フィドル(7/8サイズ)393g
先日ご紹介した新作の楽器です。サイズも小さいという事もあり、やはり軽いですね。
扱い易くて良いです♪

以上となります。
いかがでしょうか?個人的な感想としては、ハーディングフェーレの枠や指板、テールピースの装飾を施してもそこまで重くなるとは感じませんでした。
楽器の重さは作り手によって、いろいろ変わるので、簡単に比べられるものではないですが、結果ハーディングフェーレはヴァイオリンのフルサイズと比べて、装飾、ネックがヴァイオリンより長い、共鳴弦などがある割には大した差はないと思いました。
共鳴弦が付いていても、ヴァイオリンと同じくらいの重さで共鳴音が得られるのは良いですよね。
今回はあくまで一例です。板の厚み、もともとの木材の重さ、本体のサイズなどによって重さは変わってきます。








0 件のコメント:

コメントを投稿