2020年10月8日木曜日

7/8サイズのフィドル(ヴァイオリン)

新しく本日公開致しました楽器は7/8サイズのフィドル(ヴァイオリン)です♪
出来上がってから数週間経ちますが、自分で言うのもなんですが、とても気に入っております。
前回タイトル「試み」で書いた楽器ですね。https://kei-hara.blogspot.com/2020/07/blog-post_25.html

弾いていてとにかく思うのこの楽器の音色は、穏やかで優しく心地良い暖かさがあります。
もちろん、作り、弦やセットアップをそっち方面にフォーカスを入れいているのが大きいですが、自分の楽器史上ではその点は一番だと思います。音量重視よりかは音色重視。またアンサンブルで前に出過ぎない周りに馴染みやすい音色だと感じます。セッションなんかにも良いかもですね。サイズも小さめなので、4/4が大きいと感じる方にもおすすめしたいです。
この間工房にいらしたハーディングフェーレ、ヴィオラ、フィドル奏者の野間友貴さんにも少し弾いて頂いて、好印象のようで、またご意見も頂けたので良かったです!ありがとうございました<m(__)m>
そこから色々彼とお話していて、これをもとにいくつか新たに作りたい楽器も生まれたので、挑戦していけたらと思っています。
本当にこの楽器作ってよかったです。ハーディングフェーレを作っていたからこそ生まれた楽器だと思います。
ご興味ある方はお気軽にご試奏しに遊びにいらしてくださいね。色んなご感想頂けたら幸いです。
fiddle@keisukehara.comまでお問い合わせください。


さて、前回のブログの続きを放置したままでしたので、ここでお話すると。
指板のカーブはクラシックヴァイオリンではおおよその形が統一されていると思いますが、今回はカーブを緩やかにしています。それは駒の頭のカーブに関係します。
こちらも指板同様決まったカーブの形があります。私は、両者の形は全く同じではないにしても、少なからず比例して来る所があると思っています。
クラシックを演奏する際には弓の角度などから、適切なカーブですが、クラシックを弾かないフィドル奏者からすると一般的な駒のカーブはどうなのか?という事に着目しました。
今までフィドル奏者の駒を見させていただきましたが、大抵クラシックよりかはカーブが浅めな印象があります。カーブが緩やかだと、弓の移弦がしやすく、また重音を多用する民族音楽には向いていると思います。
クラシック駒はカーブがそれよりも深いため、移弦は前者に比べると時間がかかるかもしれませんが、その分一弦一弦がはっきりと分かれており、またそれは弓と腕の動きに関係してくるため、クラシックに大事な繊細な強弱はより出しやすくなる気がします。
まぁあくまで個人的な感想ですが^^;
この辺り、いろんな方のご意見伺いたいですね。
そういう理由もあり今回はフィドル向けのセットアップにしています。

もちろんどちらの奏者でも自身の弾きやすい駒(または指板)の形があると思うので、どちらがどちらじゃないといけない!ということはありませんので、悪しからず<m(__)m>

簡単な見た目の比較
左4/4フルサイズ、右7/8サイズ
7/8のボディーサイズ348㎜、弦長324㎜。