2018年11月18日日曜日

祝?ブログ10000アクセス

になっていたので、一応祝っておきます笑
大して更新していないのですが、見たらブログのアクセス数が10000になっておりました。
いつも読んでくださり、誠にありがとうございます^^
これからもぼちぼち更新してまいりますので、お付き合いくださいませ。。。
最近の製作の様子

昨日は現在、谷中のひるねこブックスで行われている伊藤文子さんの個展へ差し入れ持って行ってきました~ちょうどお客さんもいらしてたので、少し接客も…29日までやってます!
http://hirunekodou.seesaa.net/article/462194098.html
22日の伊藤さんとの共作の布絵本と指環のトークイベントは有難いことに満員になりました。ありがとうございました!また23日は私もお店に一日おりますので、良ければ是非足を運んでくださいね。
http://hirunekodou.seesaa.net/article/462195667.html

その後は北欧セッション参加で巣鴨に。
先日完成した楽器に興味ある方がいらしたので、楽器持って行ってきました!第2部からの参加でしたが、1部では先月私が教えたノルウェーの楽曲を復習してくださってて、2部で一緒に弾かせていただきました!
楽器も好評で、とても嬉しかったです。
この共鳴弦付きのフィドル(ヴァイオリン)に名前付けましょう!と仰ってくださったのですが、ん~こういうネーミングセンスなさ過ぎて、苦手です笑
ちなみにノルウェーの製作家さんでSalve Håkedalさんが共鳴弦付きのフィドル作っていらしてて、それは確かSetesdalsfeleと呼んでいた気がします。Setesdalはノルウェーの地域の名前で昔、このタイプの楽器が使われていたそうですが、結果ハーディングフェーレの方が人気?があって、こちらはあまり今では主流ではないらしいです(このタイプのフィドルを使っているノルウェー人から聞いた話です)
名前は、まぁ、そのうち^^;
来月の北欧セッションは12月15日第三土曜日で、クリスマス特別イベントだそうです!ご興味あれば、皆様ぜひ!私も参加致します。

今日は午前中、修理のハーディングフェーレ2本仕上げて、1本は明日来るお客さんのために、中々デリケートな修理でしたが、なんとか改善出来ました。それと引き換えに新たにハーディングフェーレの修理が控えてます。頑張っていきましょう!

その後はひたすら仕入れ作業でパソコンとにらめっこ。
フランスの弓職人さんにメール送ったり、色んな材料、素材、道具とかアクセサリーとかの注文なので、あちこち業者さんのサイト見ながら注文リストを作ってました。

そして先ほどは、運動で散歩へ
いつもは山手、元町、山下公園、赤レンガなどみなとみらい方面へ行くのですが、最近は逆の磯子方面の高架下の何もない道を歩いてますが、雰囲気はとても好きです。
今日も知らない道を歩いていると埠頭に気づいたら、たどり着いてました。
工業地帯のライトがとても美しかったです…こういう場所見て回るナイトクルーズみたいなのあった気がします。いつか体験してみたいですね。



2018年11月14日水曜日

共鳴弦付きヴァイオリン

共鳴弦(4本)付きヴァイオリン完成しました~
https://www.keisukehara.com/gallery

今回この作品を作るに至った経緯ですが、昔学生の頃に作った3番目のヴァイオリンがありました。その頃はまだまだ分からないことだらけで、自分なりに挑戦しながら作ってました。ニスも塗り、弦も張ったのですが、あまり納得の行く出来ではなく、大幅な改善をしなくてはと思い、ニスも剥がし、いつかやろうと思いながら月日は流れ…^^;

そして、今回、思い切って共鳴弦付きのヴァイオリンにしてしまおう!と思い立ち、板の厚みも削り、ネックも外して、新たにネックは共鳴弦を付けるために頭を長くする必要があり、設計も自身で色々デザインして作りました!
共鳴弦ありきの専門楽器であるハーディングフェーレから得たアイデアをふんだんに使用して、作ってみました。当初はそれほど期待もしてはいなかったのですが…
今日しっかり弾いてみて…あぁこれは良いかも。。。と思いました。全く同じではありませんが、やはりハーディングフェーレやってたおかげですね。経験が活きました♪
今日はアイリッシュフィドラーさんにたくさん試奏してもらいながら、客観的に聴いて、色々思う所もあったので、改善を試みてみようと思います!いきなり完璧なものは作れません…
とりあえず、期待以上の結果に安心してますし、何より弾いていて気持ち良く楽しい♪♪
ギャラリーには載せられないけど、好きな写真をこちらに。


2018年11月13日火曜日

待ち遠しくて…

ハーディングフェーレではないのですが、水面下で作っていた楽器が出来て、少し音出してみたけど、思った以上に良い感じ…
ちょっと夜遅いので、あまりしっかり弾けなかったから、また明日しっかり弾いてみます♪
早く明日に…

2018年11月8日木曜日

経験を形に…

ここの所、立て続けにハーディングフェーレの修理の依頼もあって、何だかノルウェーにいる感覚になります。先日いらして下さったハーディングフェーレ奏者の方から「やっと日本にハーディングフェーレの専門家が出て来てくれて、とても助かります!」
と仰っておりました。
ハーディングフェーレのプロの職人になった大きな理由の1つが、日本のハーディングフェーレ奏者の人たちの力になる事、でしたので、その言葉はとても嬉しかったです。
今まではどうしても日本では修理が難しいと現地に持って行っていた(もしくは送るなど)と聞いておりましたので、それはとても大変な事だと思います。送るとなれば、梱包や輸送中のトラブルなど、また送料など…とても労力を使います。
それが日本で済むとなればとても奏者の方々にとっては大きな変化かもしれません。
今までの勉強がここでこうして皆さんのお力になれるのは嬉しいです。
原さんに頼んでよかったと言う言葉を頂くととても励みにもなりますし、職人冥利に尽きます。それはヴァイオリン族の修理も同様です。
これからも研鑽を積んでいきます。

毎日修理と製作を行ったり来たりしてます



2018年11月4日日曜日

弦楽器フェア2018

その後、弦楽器フェアに行ってきました!
先輩の河村盛介さん(http://kawamuraviolins.com/)のブースを訪れたり、懐かしい同業者の方々にお逢いしたり、色んな方の作品を見て回りました。
去年クレモナのモンドムジカで訪れたとある業者さん、その時は10分ほどお話した程度でしたが、今日偶然会場内歩いていると再会して、なんと僕の事を覚えていてくださいました!びっくり笑
展示作品を使用してのコンサートもみたり、昔働いていた頃に参加していた弦楽器フェアを久しぶりに体験して、とてもいい刺激を受けました!!
よし、頑張ろう♪

カール・ラーション

スウェーデンの画家カール・ラーション展に友人のお誘いで行ってきました!
スウェーデンの事はあまり詳しくないので、ラーションの事も知らなかったのですが、とっても楽しめました。ラーション一家の住んでいたダーラナ地方にある「リッラ・ヒュットネース」は美しい理想の日々を作るため、手作りで改装を重ねられた家。彼らはまさに暮らしを芸術に変えた画家達でした。そのお家の事もそうですが、生涯の彼の軌跡と作品の数々、また妻であるカーリの存在の大きさ、彼女の作品も展示されており、とても興味深かった。
日本美術に対して大きな尊敬を抱いていたラーションの作品は日本美術の技術が活かされており、その点も説明を読みながら、彼の画家としてのこだわりを見ることが出来ました。お勧めする展示会。12月24日までやっているそうです。
 リッラ・ヒュットネースの一部屋を再現
カールの作品ポスカ

2018年11月2日金曜日

ハーディングフェーレの持つ可能性…

先日、アイルランド音楽の演奏家深沼さんが工房にいらしてくださいました。
深沼さんは現地で、アイルランド音楽協会が認定する公認講師資格TTCTを取得されている方で、フィドルなど演奏されます。
ハーディングフェーレに関することや、実際に試奏など体験したいとの事で、お越しくださいました。
ハーディングフェーレを使用してアイリッシュを弾くアイリッシュフィドル奏者のCaoimhin O'Raghallaigh氏の演奏からこの楽器に興味が湧いたそうで、工房ではアイリッシュをハーディングフェーレ弾く深沼さんの試奏にしばし耳を傾けておりました。

僕自身、ノルウェーの伝統音楽の為に生まれたハーディングフェーレではあるけれど、その使用法は何もノルウェー音楽だけに固執する必要はないと思っています。もちろんプロとして僕はこの楽器を扱っている以上、その伝統の源はしっかりと大事に持っています。ただこの楽器の持つ可能性はノルウェー音楽だけではないと思っています。その音の響き、豊かさ、フィドル(ヴァイオリン)とは違う音色は色んな音楽にも通用すると思っています。アイリッシュもその一つだと思います。もしかしたら、弦であったり、駒であったり、通常のこの楽器のセットアップの特性上ガツガツ弾く速弾きには、少々不向きかもしれません。とはいえ、それもセットアップの仕方を変えれば…と専門的な話で逸れてしまうので、割愛しますが、とにかく曲調によってはむしろフィドルよりハーディングフェーレの方が合うなぁと思う曲もあります。あくまで個人的な感じる部分ですけどね。
なので、奏者が好むのであれば、遠慮なくこの楽器で色んな音楽を弾いてほしいと思います。

深沼さんから、アイルランドの音楽であったり、地域の差であったり、その他の民族音楽の世界のお話をたくさん聞くことが出来て、とても楽しかったです♪
色々良い参考になったそうで良かったです。中々日本ではハーディングフェーレ自体弾ける機会もないですからね^^; お力になれてよかったです。
いつかCaoimhinさんのようなハーディングフェーレでアイリッシュを弾く人が日本でも見られると面白いですね♪楽しみです。

深沼さんのサイト、アイルランド音楽に関する事などがたくさん載っているので、是非ご覧ください!アイルランド音楽の教室もあるそうなので、ご興味ある方は是非♪
https://www.irish-fiddle.net/