2019年11月24日日曜日

slåtter live @cafe_Mofree

昨日は雨風のひどい中お越し下さり誠にありがとうございました!工夫して席確保するほどのお客さまが来てくださいました。

今回、ピアニストの安保美希さんと共同で企画をしました。コンセプトはノルウェークラシック音楽作曲家のEdvard Griegがハーディングフェーレ曲をアレンジしたピアノ曲集があるのですが、そちらから5曲を選び、まず僕が原曲を弾きその後に安保さんがそのアレンジされたピアノを弾くという所謂、聴き比べですね。
以前もブログに書きましたが、小学校で音楽の時間に安保さんと行った授業で1曲その中からやったんですね。その時に、こういう形でもう少しやってみたいですねとお話してから、少しずつ曲を増やして、今回のライブが形になりました。→その時のブログhttps://kei-hara.blogspot.com/2019/03/45.html

ハーディングフェーレ伝統曲を聞いたことがある方ならわかるかもしれませんが、少々癖のあるメロディーのため、ガッツリ伝統曲だけのコンサートは初耳の方にはずっと聞くには少し大変かなと思っている所があって...(もちろんそれだけで成り立てば素晴らしい事です)
日本では伝統音楽よりもクラシックの方がなじみがある方も多いのでは?と思った時に、クラシックと伝統音楽を同時に行えるコンサートはもしかしたら入り口としては良いのかなと思いました。
ノルウェーを良く知る安保さんのピアノはとても素敵で、普段のクラシックとはまた違う伝統曲ベースのクラシックですが、その曲の理解をしっかりされて弾いていらっしゃるので、聞いていてとても心地よいです。そんな素晴らしい演奏家さんと僕みたいなアマチュアが一緒に弾いて良いものかと、今でも贅沢な経験だと感じています。でもこういう機会があるおかげで演奏面も頑張れます。この間のノルウェー滞在中は修行の如く練習しました。
ライブ最初はとても緊張して震えがやはり出たものの、その後は落ち着いて演奏できました♪楽しかったです!
セットリスト
Geirr Tveitt:Velkomne med æra(Piano&Hardingfele)
Fossegrimen(HFソロ)
Halfdan Kjerulf:Springdanse2曲(pianソロ)
ここからグリーグ曲集から
Jon Vestafe,Springar
Bruremarsj frå Telemark
Haugelåt Halling
Gangar etter Myllarguten
Røtnams Knut,Halling

足を運んでくださった皆様、cafe_Mofreeの店主さまと猫さま、ありがとうございました!(^^)こちらのカフェでは毎月コンサートを行っている様です。http://mo-free.com/
さて、もっと練習してノルウェーの土着感を表現できるように頑張ります♪

2019年11月22日金曜日

ノルウェーな週末

明日はいよいよピアニスト安保美希さんとミニコンサートです。既に多くのご予約いただけてるようでうれしいです。個人的に難しい曲もやるので、無事弾き終えられると良いのですが…頑張ります♪
翌週11月30日は有栖川宮記念公園で野外イベント。小さいお子様向けの無料イベントです。ノルウェーのお話や音楽と豆カンナ削り体験など予定しております♪こちらも既に早い段階で定員に達したの事ですが、立ち見などある模様。詳しくはイベント会場へお問い合わせください。http://www.arisugawa-park.jp/inquiry/index.html

2019年11月15日金曜日

秋と冬

ノルウェーは縦長な国。僕が滞在していたBøはどちらかといえば南側です。
10月は紅葉も美しい秋でしたが、標高が高い所や北ではすっかり雪景色。このように場所によっては景色がだいぶ違ってきます。


↑Bøの10月。ちょっと演奏しにと山登って、湖に着いたけれど、弾くには既に寒すぎました笑

10月中旬、西部ハルダンゲル地方にバス旅した際にHaukeli地区という標高の高い場所を通るのですが、とても美しい雪景色が広がっておりました。ここは観光地としても有名で、ハルダンゲル地方には時々行ったりしていたので、何度も通った場所。一度だけそこのレストランで、職人さんとランチしたのが、小さくもいい思い出です。




この様に同時期でも秋と冬が楽しめますが…極端な話、こちらの夏の間も完全に氷が溶け切らない地域もあって、夏に雪山を見るのは何とも不思議な景色です。
ノルウェーの自然豊かな景色は日本にはない特別なものです。もちろんフィヨルドなどもありますし、人生に一度は訪れても損はない国です♪

2019年11月12日火曜日

帰国とお知らせ

本日無事に帰国致しました!
まずは工房再開のお知らせです!
11月17日より再開ですが、お問合わせは受け付けておりますので、下記まで宜しくお願い致します。
fiddle@keisukehara.com


出発当日の前の晩から雪がゆっくり深々と降り続き嫌な予感...
オスロ空港へはかなり早く着いたものの、乗り継ぎで向かうコペンハーゲンへの出発がかなり遅れ、これは流石に間に合わないかも状態...一応フライト中に乗務員さんに、次これ乗るのだけど…と聞くと、あぁ…これね~みたいな反応で、「同じ状況の乗客が他にもいるの。たぶん大丈夫だと思うわ!ただ...走ってね!」と。
...そりゃ走るでしょうね(笑)
飛行機を降りられたのが次の便出発の20分前。これはまずい…急いで走るとすぐ入国審査の所でしかもスッカスカで一瞬で済ませ、そのままゲートまでダッシュ...ちょうど搭乗中でした。無事間に合って良かった。時計見ると降りてからゲートまでの間、たったの5分ちょっとで着いた快挙。
多分同じ状況の人がいたからか、入国審査のそばの所に飛行機停めてくれたのかも?
ともあれ、何とか帰国致しました。最終的には無事に終わるのが常ですが、その道中は結構色々なことが起こります。そういう運命ですかね?笑
さて、製作に修理に演奏に、頑張っていきます!
皆様からのお問合わせもお待ちしております^^

2019年11月4日月曜日

作る事と直す事

こちらにいる間色々お世話になっているので、少々工房のお手伝いしています。
いつもお話していると思うのですが、ハーディングフェーレの製作技術、例えば細かい部分の丁寧な木工技術、綺麗に接着など、簡単に言えばそんなところですが、そうした技術は昔は高くはありませんでした。もちろん職人によりけりですが、ヴァイオリン製作の技術と比べるとやはり多くの製作者は劣るところがありました。僕のヴァイオリン職人としての経験から正直に申し上げると、これは素晴らしい木工技術だと思えた楽器、職人さんはほんの極僅かです。
趣味、またはプロだとしても中には、しっかりとした教育がないまま、楽器製作をやっていた方が多かったため、今も荒い作りの楽器は度々工房にやってきます。最初にここに来た時に出会った修理のハーディングフェーレ達のクオリティーには驚愕したものです(笑)教育がなければ仕方ないことですし、型にはまらない自由な楽器こそ民族楽器の良さでもあると思っています。そのおかげで飽きることはまずないでしょう。
そんな「これどこから直せば良いのか…」とフリーズするような楽器たちを相手に修理修復をこなしてきました。

前置き長くなったのですが、では、そうした質の良くない、自身の製作には真似たくないな...と思う楽器達は自身の経験に役に立たないかというとそれはないですし、そうした楽器から学べることは多くあると思います。なぜこの修理が必要になったのか?こう作るとどういう問題が起きやすいのか?
音に関しても同様です。こういう風に作るとどういう音になる傾向にあるか?木の質、厚み、サイズ、アーチの高さ、F字孔のサイズ等。こうした楽器があるおかげで、自身の楽器では同じことをしなくて済むのと、逆に採用をする事もあります。
楽器を直すことは、楽器を作る上でもとても重要な事だと思います。
逆もまた然り、楽器の丁寧なつくり方を理解していると、直すときにどうするべきかが見えてきます。もちろんハーディングフェーレはサイズや作りも多種多様なため、自分が目指したい修理が必ずしも毎度出来るわけではありません。妥協しなくてはいけないことも多々。その中でも、出来る限り、しっかりとした修理、良い音を出す努力をしています。
先人の作品は興味深いものが多いです。真似したいかは別としてね(笑)

今回も色々楽器を見て、職人さんともお話する中で、色々製作に関して、作りたいものが見えてきました。早く帰って楽器、作りたいですね。まずはオーダー頂いている楽器を頑張って作っていこうと思います^^

文字ばかりではつまらないので、今回見た楽器の中でちょっと載せてみます♪