2017年12月31日日曜日

2017年のまとめ(後編)

では続きです。
ハーディングフェーレも徐々に形になっていきました!


LandsKappleiken2017にBø spelemanslagの一員として参加。

            Foto: Liv Annette
TelemarkFestivalen2017オープニングコンサートに出演。新作楽器の初お披露目でした!
ハーディングフェーレ3作目
 野間夫妻と最後のノルウェーでの再会でした!Valdresへ一緒に旅したり、楽しかったなぁ。彼らはスウェーデンから2回、日本から1回とたくさん来て下さいました♪来月初旬は彼らのいる大阪へ伺います!
Granvinでの日本とノルウェーのイベント。グッと!地球便の中でも取り扱われていたイベントでしたね。Yahooニュースや現地の地元紙、NRKなどなどたくさんのメディアから取り上げられた素晴らしいイベントでした!Botnenの地を訪れる事も出来ました!

久し振りにイタリアのクレモナへ。モンドムジカに参加してきました。ヴァイオリン製作の友人や新しい友人との出会いなど良いひと時でした。
Bøkappleiken2017のBø spelemanslagとの最後の公式の場での演奏。
                                          Foto:Knut Utler
ノルウェーでお世話になっていたご家族からプレゼントされたSetesdal Lusekofte。
Spelemanslagの皆さん、本当にありがとうございました!またいつか一緒に演奏したいな~ハーディングフェーレの演奏は始め、作る方や直す方ばかりでさっぱりでしたが、少しずつ楽しくなっていって、今では大好きになれたのは彼らのおかげでした。来年は忙しくとも腕は最低限落とさないよう練習して、出来れば腕前少しでも上げたいです。
素晴らしいハーディングフェーレ奏者Håkon Høgemoさんと歌手のUnni Løvlidさん!
ノルウェー旅立つ前、わざわざお時間作って会う機会を下さいました♪
Bøの町長さんに御呼ばれして、2年間、そしてBøに住んでくれてありがとう!と感謝されました。いえいえ、ただ楽器作っては、寝てのそんな生活しかしておりませんで、大したことは何も…って自分は思ってました笑 今度帰ったら一緒にパブ行こうという約束も♪
そしてついに旅立ちの時。
ottar一家と過ごした最後の夜も翌朝バス停までottarに送ってもらっていた時も、いつもと何も変わらなくて、しんみりもしませんでした。多分みんな想っている事は同じなんだと思います。
そして、ちょっと寄り道キプロスへ!
滞在を数日延長して10日間ほど、しっかりヴァイオリン職人の師匠から色々学んでまいりました!ハーディングフェーレの講義も楽しかった。
そして帰国へ。
横浜戻って2日後には石川県金沢、そして富山へ。
金沢ではハーディングフェーレ弾いたり、アイリッシュハープと一緒にフィドル弾いてきました!
日本のテレビにも出ました。グッと!地球便をご覧頂きありがとうございました!
色々「見た!」というお声や「アップルパイは泣かせるね~」とか(笑)色々聞いてて、こしょばゆい感じですが、嬉しくコメント受けってます。

駐日ノルウェー大使館へ伺い2年間のご報告とこの先の話と…
などなど…他にもたくさんあって、気付けば色んな方々に支えられていました。
お世話になった皆様、本当に本当にありがとうございまいした。
各SNSでいいねやコメントなど、して下さった皆様にも、ここで改めていつもありがとうございます!
もちろんブログを読んで下さった皆様にも大変感謝致しております。
今自分がすべきことははっきりしていて、後は準備を整えて出発するのみ。早く出発したいのですが、時期も時期、準備もたくさん、勉強もたくさんで朝から寝るまで…
大晦日の今日も少しのんびりしつつも作業してました。明日は少し演奏練習する時間を増やしたいなぁ。

という訳で、2017年も残りわずか、良い年だったという人もあんまりだったという人もそれぞれだと思いますが、来年は良い年になりますように!

それでは!
原圭佑

2017年のまとめ(前編)

あっという間に大晦日ですね。

今年一年は何をしていのだろう?とFacebookを遡りながらいくつかつまみながら時系列順にまとめてみようと思います。
まず目に留まったのは、ハーディングフェーレErik Johnsen Helland作の修復作業。
彼の楽器と言うだけでも特別感満載なのですが、これは何と昔の有名な製作者Gunnar Røstadが修理をした楽器。ErikとRøstadのこの名前が並んでいるのみて興奮しました(笑)
 これはOttarと共に行った修理修復で、たくさんやる事がありました。今はOttar所有の楽器です。音がとても素晴らしいんですよ。何とも穏やかな音色で「これ欲しい!」という気持ちは今も変わりません。

次もハーディングフェーレですが、
アマチュア製作者の白木でシンプルなRosingが描かれ、終えられていた楽器。
これに私がRosingを描きたし、ニスなどして仕上げました。Ottarからは「もう自由にやって良いよ!」と言われていたので、ん~せっかくRosingも慣れてきたし、ここでOttar風のRosingを再挑戦してみた。(過去練習したけど、全く上手く描けず…)
個人的には好きだけど、やはり彼のとはちょっと違うなぁ^^;
 描く前の状態

その後。でもこれは良い経験になったなぁと今でも覚えてます。

あぁ、こんな朝もあったなぁ…(1月20日の早朝)
Mattis Kleppen&Ottar Kåsaの工房でのライブのリハ風景。仕事しながらこのBGMは贅沢すぎました。

近場でみんなとスキーやソリ遊び
地元紙Bø Bladに載った!写真の占めている面積の多さよ…
今年Phdも取得されたAnders Røineによるランゲレイクのレッスン。
2本目のハーディングフェーレが酒井絵美さんに渡ったのもこの時期でしたね~(3月)
今年はこの楽器を目にして、音を聴く機会が日本でたくさんあったのではないでしょうか?♪
3本目もまだまだ製作中でしたね~(4月)
何気に撮ったこの写真が後に…
最後の滞在許可証がおりた時。安心ともうこれ以上滞在伸ばせない現実に心もピリッとしました。
ノルウェーのナショナルデー(5月17日)
富山から新婚旅行でノルウェーに来たマツバラーズのお2人♪10日間丸々一緒にいましたが、笑いっぱなしで疲れました笑 彼らとも今後一緒に演奏したいな~

思った以上に印象に残った事多すぎたので、ここで一旦切ります。後編へ…

2017年12月25日月曜日

クリスマスコンサート~北欧とアイルランド~

昨日は音楽はしご旅してました。
北欧→アイルランド→北欧
まずはお昼、吉祥寺で行われたバスキングでノルウェーとスウェーデンの伝統音楽。
ハーディングフェーレ&フィドルの酒井絵美さん
ニッケルハルパの榎本翔太さんによるデュオ。
お互い共鳴弦を持つノルウェーとスウェーデンの伝統楽器達の共演。クリスマスで賑わう街中に響き渡る澄んだ音色。。。素晴らしい共演でした!
スウェーデンの曲ではクリスマスに食べ過ぎて気持ち悪いって歌詞の歌もあったりして、面白かったです(笑)
ハーディングフェーレのソロではノルウェーの伝統的なダンスリズムの一つSpringarも披露されてました!向こうの伝統曲は本当クセになります。そしてそこから自然と向け出せ難くなります、わたしみたいに笑



2月にはこのお2人と次にも登場しますアイリッシュハープの梅田千晶さんによるトリオの北欧音楽のコンサートが東京のレソノサウンドであるとの事で、私も今から楽しみです♪
この組み合わせはノルウェーでも聞いた事はないです。そもそもハープ自体ノルウェー(伝統音楽内)では見かけません。知らないだけかもですが…

さて次は蒲田教会でアイルランドの音楽を。
アイリッシュハープ&ティンホイッスルの梅田千晶さん。
イーリアンパイプス&ティンホイッスルの水上えりこさんによるデュオ。
前から大好きなアイリッシュハープ奏者の梅田さん(通称、梅様)の演奏を久し振りに聴くことが出来てとても嬉しかったです。ハープの音色のなんと優しいこと…
今回初めて生演奏聴きました、水上さんのイーリアンパイプス。実はたまたま前日に放送していた題名のない音楽会にケルト音楽特集で出演されており、何ともタイムリーな方の演奏を聴くことが出来ました。こちらも素晴らしい演奏でした♪
私にとっては聴き慣れたデュオ生梅からのチューンやアイリッシュのダンスチューンや讃美歌、後半はクリスマスソングをティンホイッスルでデュオでやられていたのに合わせて子供達が歌っていたり、観覧客参加型で曲の合間に立ったり座ったり、きよしこの夜をドイツ語、日本語、ゲール語で歌うのも楽しかったです。教会での暖かな(動いたので体温的にもw)コンサートでした。

この両公演、子供達がとても楽しそうに踊っていたり、前を陣取ってじーっと見ているのがとても印象的でした♪

さてさて次は巣鴨のレソノサウンドで大阪から来られたSpucket Krus。
フィドルの三浦郁実さんがお休みで今回はトリオでした。
歌、フルート&ハープの野間美紀さん
マンドーラ、ハルダンゲルダモーレ&歌の野間友貴さん
パーカッションの上沼健二さん
そしてゲストのニッケルハルパの榎本翔太さん。
初めて聴くSprucket Krusでしたが、とても素晴らしかった。
美紀さんの歌を軸に広がる弦楽器の音の響きとパーカッションの迫力。現地の言葉で歌うってとても難しいんだなぁと留学の時のお話を聞いて思いました。スウェーデンのお話しながらやはり隣国のノルウェーにも通じる部分があって、あぁノルウェーでもそれあるなぁと思う事も(笑)
スウェーデン留学組の3人(野間さん夫妻と榎本さん)の演奏もありました!
バランス、曲の構成がとても良くて心躍りました。次回の東京、関東公演は未定との事ですが、次回も是非聴きに行きたいと思います。
今回逃した方は是非次回聞いてみて下さい。北欧の音楽を知らなくても、民族音楽に興味あれば楽しめるのでは?と私は思います。
講演後のセッションでは、スウェーデンの曲がメインで私には難しかったけれど、聞いているだけでもとても楽しかった。ニッケルハルパがあれだけ揃うと迫力あるなぁ笑 そして皆さん上手い!
私はひっそりハーディングフェーレ弾いてました笑 途中野間さんに少し合わせてもらったり、Springarに合わせて榎本さんが躍ってくれてたり、リラックスしたセッション会でした♪
スウェーデンに負けじとノルウェーの音楽も広まってくれると良いなって思います^^


皆さま素敵な演奏ありがとうございました!
God Jul🎄

2017年12月23日土曜日

ノルウェーのクリスマス

ノルウェーで過ごしたごく普通の、でもここでしか味わえない特別なクリスマスのお話。

職人さんのご実家のArabygdi(アラヴィグディ)はBøから西へ車で2時間半ほどにあるTelemark(テレマルク)のVinje(ヴィンニェ)のRauland(ラウランド)の中にあるとても小さな所(の、の、の笑)
そこで過ごしたクリスマスのお話を今回はお届けします。
Arabygdiは昔Myllarguten(ミーラルグートゥン)が住んでいた場所でもあり、更に職人さんのご両親のお家はかつて彼が住んでいた家のうちの一つでもあったそうです。彼はArabygdi内で引っ越ししているので、今そこを訪れると彼の像と家が観光地として残っています。
Myllargutenって誰?となると思いますが、今はハーディングフェーレ奏者として、とっっっっっっても有名な人だと思っていてください笑

さて、話は戻して。
Bøも雪はたくさん降りますが、ここは倍ぐらいは降ります。
山と川がと目の前に広がってその景色はそれはもう何とも美しい風景が広がっていました。

ノルウェーの一般的なクリスマスってどんなんだろう?とワクワクしながらお家へ。
God Julとはメリークリスマス🎄
 滞在部屋の外には馬。

日中はただのんびりと外で雪で遊んだり、暖かい暖炉のある室内で談笑したり、冬の静かな、とても穏やかなひととき。
 この飾り、こちらではよく見られるものです。これ持って帰りたかったなぁ…
ディナーの準備。

24日の夜にプレゼントを置きます。
待ちきれないね^^



クリスマスディナーはPinnekjøtt(ラム肉のリブ)、Trout(ニジマス)やムース肉などとっても美味しい料理の数々!
ムースは職人さんのお父さんが狩りチームで獲ってきたもの、Trotは目の前の湖で釣り。
後はライスポリッジに自家製ラズベリーソースが出たのですが、甘い物好きの自分でもこの甘さは結構苦手で…^^; あ、ラズベリーソースは近場で採れるベリーをシンプルに調理したソースですが、これが絶品で美味しいんです♪


食後にサンタさんが訪問(あ、あの人だw)。
最初は怖がって泣いていた当時2歳だった男の子もプレゼントを貰えば笑顔に。
その後は一気にクリスマスプレゼント開封の時間。量が凄くて全部開けるのに時間掛かってました。

昔イギリス留学時代、フランスの友人のお家でクリスマスを行った時も感じたのですが、彼らからすると準備はそれなりに大変でも、そこまで特別な事はしていないと思うのです。ただその国の空気、自然、家、家具、人など…ただそこにあるもの、それら全てがクリスマスの雰囲気をより特別なものにしていると感じました。
何より、それぞれのご家族が過ごしているこの空間がとても愛おしく感じて、見ているだけで暖かくほっこりします。
幸せなひとときでした。
毎年あるクリスマス仕様のAQUAVIT…違いはよく分からない 笑
他にもクリスマス仕様コーヒー…同感想 笑

皆様も良いクリスマスをお過ごしくださいませ
明日は色々音楽を聴きに東京へ繰り出してみようと思います♪
向こうのクリスマスカードではクリスマスと年始のご挨拶を同時に行います。てなわけで、
God Jul og Godt Nytt år(Merry Christmas and Happy New Year🎄🎍)