次にオーダー頂いている作品をどのカテゴリーに入れれば良いのか分かりません(笑)
ハーディングフェーレでもないだろうし、ヴィオラなんだけど、共鳴弦あるし。ノルウェーのSalveさんが作るハーディングダモーレ(ヴィオラダモーレとハーディングフェーレのハイブリッド)でもないし...彼の作品にフィドルに共鳴弦張ったものがあり、私も再構築品として以前作りました。彼はそれをSetesdal feleと呼んでいます。昔Setesdal地方で一時流行ったタイプ。それのヴィオラ版なので、その名が一番近いのかなぁ。。。
前にもお話してると思いますが、ハーディングフェーレの定義ってどこにあるのかが未だに不明確です^^; そもそもハーディングフェーレはハルダンゲル地方で生まれたものなので、テレマルク地方に渡ってからモダンに変化した後もその名は継続して使われました。(楽器名論争があったらしいor今も微妙にあるのは前もお話した通り)
ヘッドが渦巻きのハーディングフェーレも昔の作品にあるし。こんな感じですね↓
ハルダンゲルミュージアム展示品Anders Andersen作
本体に描くロージングが必須なのか?ないものもある↓(Heddal作 Hardingfele)
枠には描くことはあっても、昔は今みたいに必ずしも花柄模様が描いている作品ばかりではなかったみたいです。
ただ指板、テールピースに関しては昔から装飾された物でしたね。
となると、指板、テールピースを装飾にすればハーディングフェーレ!
...と言いきってしまうのも難しい所なのですが^^;
この話は切りがないので話戻しますが、ということで、次作をハーディングフェーレとしてカウントしないとすると、その次の作品が実質ハーディングフェーレ記念すべき10挺目!となるわけです。
ヴィオラの方は今現在設計に色々悩みつつもほぼ固まってきています。ですが、材料が一部足りないため、現在注文中。材料揃い次第+オーナーさんとお話して諸々OKであれば進めていきます。優先はヴィオラになりますが、合間にその次の作品を進めていきます。10挺目のハーディングフェーレはオールドタイプ!私の作品の中でいえばNo.4がそれにあたります。ボディーは上の写真のHeddalと同じ感じです。
シンプルながら、土着感をより感じられる音質、ノルウェー伝統音楽奏者の中でも未だコアなファンがいる昔ながらのスタイルです。お客さんに試奏してもらった際にそちらを気に入って下さいました。
では、頑張って作っていきます♪