2018年11月2日金曜日

ハーディングフェーレの持つ可能性…

先日、アイルランド音楽の演奏家深沼さんが工房にいらしてくださいました。
深沼さんは現地で、アイルランド音楽協会が認定する公認講師資格TTCTを取得されている方で、フィドルなど演奏されます。
ハーディングフェーレに関することや、実際に試奏など体験したいとの事で、お越しくださいました。
ハーディングフェーレを使用してアイリッシュを弾くアイリッシュフィドル奏者のCaoimhin O'Raghallaigh氏の演奏からこの楽器に興味が湧いたそうで、工房ではアイリッシュをハーディングフェーレ弾く深沼さんの試奏にしばし耳を傾けておりました。

僕自身、ノルウェーの伝統音楽の為に生まれたハーディングフェーレではあるけれど、その使用法は何もノルウェー音楽だけに固執する必要はないと思っています。もちろんプロとして僕はこの楽器を扱っている以上、その伝統の源はしっかりと大事に持っています。ただこの楽器の持つ可能性はノルウェー音楽だけではないと思っています。その音の響き、豊かさ、フィドル(ヴァイオリン)とは違う音色は色んな音楽にも通用すると思っています。アイリッシュもその一つだと思います。もしかしたら、弦であったり、駒であったり、通常のこの楽器のセットアップの特性上ガツガツ弾く速弾きには、少々不向きかもしれません。とはいえ、それもセットアップの仕方を変えれば…と専門的な話で逸れてしまうので、割愛しますが、とにかく曲調によってはむしろフィドルよりハーディングフェーレの方が合うなぁと思う曲もあります。あくまで個人的な感じる部分ですけどね。
なので、奏者が好むのであれば、遠慮なくこの楽器で色んな音楽を弾いてほしいと思います。

深沼さんから、アイルランドの音楽であったり、地域の差であったり、その他の民族音楽の世界のお話をたくさん聞くことが出来て、とても楽しかったです♪
色々良い参考になったそうで良かったです。中々日本ではハーディングフェーレ自体弾ける機会もないですからね^^; お力になれてよかったです。
いつかCaoimhinさんのようなハーディングフェーレでアイリッシュを弾く人が日本でも見られると面白いですね♪楽しみです。

深沼さんのサイト、アイルランド音楽に関する事などがたくさん載っているので、是非ご覧ください!アイルランド音楽の教室もあるそうなので、ご興味ある方は是非♪
https://www.irish-fiddle.net/

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