2020年5月17日日曜日

1814年5月17日

今日はノルウェーのナショナルデイ、憲法記念日。
毎年この日はノルウェー全土でお祝いをする日ですね。
今年はその当時のハーディングフェーレ製作史に目を向けてみようと思います。
僕がよくモダンとかオールドとかハーディングフェーレのスタイルについてお話していると思いますが、1814年頃はまだまだオールドタイプが主流だったと思います。
ハーディングフェーレもTelemarkに既に渡っている時期で、Telemarkでは今でも名を残す一番最古の製作家Karl RueやGullbekk、そしてHelland一族最初のJohn Eriksen Hellandもこの当時活躍しておりました。1814年に一番近い楽器で僕が知っているのは、1815年のKarl Rueのこの作品ですかね↓
こうしてみると、この当時の作品は最古のハーディングフェーレとして知られるJaastadの1651年の作品と似た雰囲気を持っています。
これだけで見れば、18世紀に活躍したハルダンゲル地方のBotnen一族の作品の方が製作の質はまだ優れている気がしますね。
そしてここから徐々に製作の進化が始まっていくわけですね。
という事で、今回はその当時を思い出して、この楽器達でナショナルデイのお祝いを込めて写真を撮りました。
右は以前作ったオールドタイプ(Botnenスタイル)をコピーしたもの。左が今製作中の同タイプでオーダー品です。
改めてノルウェーという他国の伝統楽器を自国日本でハーディングフェーレ製作家として活動させて頂いてる事に誇りを感じ、敬意をもって、これから先この楽器を後世に伝えていこうと思います。
ノルウェーおめでとうございます!

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