今月はニス、指板、テールピースの製作が主、そして1週間後の舞台に向けて完成させなくてはなりません。
今作品含め、過去3作品は本体とネックにMother of pearl(貝殻のキラキラした面)を埋めるハーディングフェーレ製作では手間の掛かるタイプを作っています。
写真の様に、本体枠に埋める作業は前のブログ1本目の製作の裏側で説明した通り大変な作業です。決定したデザインに寄りますが、ボディーとネックのmother of pearlの総数は150を超える事も。一つ一つ糸鋸や機械で切って、ヤスリで形作っていく気が遠くなる作業です。それでも1本目に比べたら慣れたもので、スピード速くなったものです。
過去作品の写真と見比べて頂くと分かると思いますが、毎度デザインのパターンを変えて挑戦してます。
続いて指板とテールピース
今回はOlav G Hellandの作品からメインパートのデザインは引用しました!
これが素敵で一度作ってみたかったんですよね。慣れてきたので、そろそろこれに挑戦出来るかもと思って思い切ってやってみた…最高に大変でした(笑)
指板の一番下、テールピース上下のパターンも今回初挑戦
ちなみに今回のこの部分のデザインは自身で考えたオリジナルです
過去2作はこんな感じ
それぞれのデザインと言いますか、模様の作り、その違いを見て頂けるかと思います。
どれも好きだなぁ。
さて、最初に言った舞台と言うのが、今月27日から始まるこちら住んでいるBøで28年続く国際フォーク音楽祭Telemark Festivalen。
去年は一観客として参加して、とってもとっても楽しい思い出に残る音楽祭となりました。
そして…
今年はなんと私この音楽祭のオープニングコンサートの壇上に立つ事になりました。この音楽祭のマネージャーさんから直々に連絡があり、日本人ハーディングフェーレ製作者として、壇上で自身についてなどの話をして、その際に製作した楽器を持ってきて欲しい!
との事。最初は信じられず、しばし沈黙してました(笑)
しかしここで問題が、「楽器ない…」2本とも売れてしまって手元に自作の楽器がない…
よって今作っている楽器を頑張って完成させなくてはならない。頭の中で計算すると、Kappleikenとかあったけど、つまづかなければ…と言うか何とかするしかない!
世間は夏休み真っ最中…もちろん私は夏休みどころじゃないです(笑)
でも先に書いた指板、テールピースが間に合うかどうかの最後の壁だったので、それが無事終わって、予期せぬ不測の事態でも起きない限り間に合うでしょう(…自分でフラグ立ててるみたいで怖いですが)
とにかく、短い時間ですが、またとないであろうこの機会、きっと観に来るのはノルウェー人がほとんどでしょう、伝えたい事を伝えられたらと思います!
パンフレット内のこのページに私の名前が…
凄いね、なんか。
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