”20年の時を経て、再びあの頃の記憶が蘇る”
今回のコンサートのテーマとして、そう語られている。
ゼノギアスは僕自身も昔プレイしていたゲームで、ただ内容は当時11歳?か12歳くらいだったか、その当時の自分には難しくて、あまり内容は理解はできていなかったと思う。
ただ、それでも記憶に残るゲームの中身、キャラクターや戦闘シーン、フィールド上での動きだったり、そして何より耳に直接入ってくる音楽は特に覚えている。
当時はまだ”ゲーム音楽”という一つのジャンルとして、サントラを聴くという習慣は僕にはなく、ただたくさんゲームはしていました。(アダプターが熱くなるまで、ほぼ毎日のようにw)
なので、作曲家さんの名前とか当時はよく知りませんでした。
大人になって、記憶が正しければヴァイオリン制作学校に通っていたイギリス時代かなぁ。とあることがきっかけで、ゲーム音楽を過去の作品であったり、既プレイの作品、そして作曲家にもしっかり注目するようになり、その中でも最も好きになった作曲家さんのうちの一人が、このゼノギアスやクロノトリガーの音楽を手掛けた光田康典さん。
そんな背景があり、今回はそのゼノギアスが今年20周年ということで、また本当に多くのファンがいるゼノギアスという作品であったため、今回のコンサートは僕自身も必ず参加せねばと意気込んでおりました。運よくチケット入手できました。
4月7日、8日とそれぞれ昼、夜公演の計4公演、僕は8日のお昼公演に参加しました。
席はなんと前から4列目!場所が真横だったため、何名か出演者は見えませんでしたが、顔がはっきりわかる距離で大興奮でした~
結論から言いますと、本当に素晴らしいコンサートでした。同じ時代にこうしてその作曲家さんが手掛けるコンサートに参加できることを誇りに思えるくらいでした。
ミュージシャンもまた編成も素晴らしくて、当日はスクリーンでゲームのシーンが再生されるなど、物語の流れで音楽も演奏される仕組みでしたが、映像もみたいし、演奏家さんもみたいしで、あちこち忙しかった(笑)
演奏家さんたちに関しても一人一人書きたいことあるんだけれど、さすがに書ききれないので、申し訳ないけれど、絞って書きます。すいません。
まずはANUNA!
アイルランドのコーラスグループ。今回は生で初めて彼らの歌声を聴くことができましたが、なんかもう、今目の前で、本当にこの音色を人間の声が出しているのか?と信じられないくらい美しくて、「傷もてるわれら 光のなかを進まん」(アルバムCREIDの方でいえば、そのタイトルのCREID)は特に好きな作中の歌の音楽で、これが流れたときは、もう言葉に出来ないくらいで、またこの曲をやはり作った光田さんって一体...
次に曲順でいうと、その「傷もてるわれら...」の次に流れた「やさしい風がうたう」
これも本当に大好きで、この曲で一際輝いたのが、アコーディオンの藤野由佳さん、そしてティンホイッスル、ローホイッスル、イーリアンパイプスの野口明生さん。
もうやはり光田さんの音楽には欠かせないお二人ですよね。はぁ~もういいところで、藤野さんの音、野口さんの音がそれぞれ振り分けられていて、感動でした。(なお、サントラ今聞きながら書いていても、鳥肌がひどいw)
では次に、ケルティックハープの梅田千晶さん!梅様!
大好きなハープ奏者で、今やゲーム音楽界でも梅田さんの存在はとても大きいのではないでしょうか?彼女の奏でるハープはその曲の理解力から来るのか、どの曲にも合うんですよね。盗めない宝石とか、美しかったなぁ。アヌーナの歌っている後ろで伴奏する梅田さん、めっちゃかっこよかったの覚えてる。
オーケストラの皆さんも本当に素晴らしいかったです。一人ひとりの演奏技術は一級品なのではないでしょうか?アンコールのバルトやラハンでもコンマスさんやビオラの方1名も魅せてくれましたね!
今回初めて見た演奏家さんの中で、僕が惚れたのはバンド隊のお三方、エレキギターの坂本遥さん、エレキベースの小栢伸五さん、そしてドラムの山本真央樹さん。
めっちゃかっこよかった。ホンマに楽しそうに演奏するなぁ!!って見ててこっちまで気持ちよかったなぁ。特にギターの坂本さん♪
戦闘曲など、燃えましたね。
パーカッションの寺田典子さんも、少し席から遠かったけれど、いろんな打楽器を駆使して、演奏するそのお姿に魅了されました!
ピアノの森下唯さん、はぁ。。。いつもながらピアノはずるいなぁって思います。泣かされる。ピアノのソロの曲もいくつかあって、静かに聞き入っていました。
そして最後にJoanne Hoggさん
北アイルランドの歌手。Small two of pieces~軋んだ欠片~では涙が...
僕にとっては今回のコンサートは再会もテーマになっていて、そこから色んな想いが込み上げてきました。
そして、Star Of Tearsではブズーキを弾いていた光田さんがジョアンヌと並んで弾くその姿はもうテンション最高潮でした!
ちなみに光田さんは、パーカッションやシンセサイザーもやられておりました!
って、あれ、結局全員紹介してる(笑)
最後、アンコールも終わって、出演者の皆さんがステージからはけて行き、僕自身、終わってしまったぁと感動とありがとうと色々落ち着いていた時、何やらテーブルが運ばれてきて、ん?何か始まるのかと思ったら、スポットライトに照らされて、一人残った光田さんが、何やら箱をテーブル置いた。それはSmall two of piecesのオルゴールだった。
鳴らして、その横で光田さんが深々と一礼をしたとき、僕の中でこれまでの20年であったり、彼のこの作品に対する思い、お客さんに対する思い、何か色々なものがその姿から自然と感じ取れました。
物を作り上げていく過程の中で、いろんな葛藤があって、苦労があって、でもその先にある自身の信じる作品、感動を求め続けていく光田さんは本当に心から尊敬する方です。
彼のおかげで、このゼノギアスという作品がなければ僕自身も今どうなっていたかって時折考えます。大げさなことでもないと思います。
スタッフの皆様、演奏者の皆様そして光田康典さん、素晴らしいコンサートをありがとうございました!
画像、プロキオンスタジオ公式から拝借致しました。セットリストと出演者。
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