ブログの更新ですが、下記に移行しております。
https://www.keisukehara.com/blog
お知らせ遅くなり申し訳ございません。
しばらくは使い勝手を計るためホームページに直接ブログを載せることにしました。
よろしくお願いいたします。
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今年を振返ると、良い年と言うにはあまりにも難しい年だったと思います。ただ色んな事にも気づくことが出来た年でもありました。芸術面で生きている方々にとっては特に大変だったのではと。ただそれを考えると、その更に奥にいる自分の仕事は世の中に必要なのか?と考えたこともあります。
そんな中でも、ご依頼を下さった皆様には心より感謝を申し上げます。
自分にしか出来ない事、自分を必要としてくれている方々がいらっしゃる事に改めて感謝の年でした。
まだまだこの先がどうなるかは見えないですが、変わらぬ姿勢で色んな形で皆様のお力になれたら幸いです。
今年の製作楽器をまとめてみます♪
ノルウェーのフォークミュージシャン2020にVågåのフィドル/ハーディングフェーレ奏者のVegar Vårdalさんが選ばれました♪おめでとうございます🎻ノルウェー滞在中、Vegarさんには大変お世話になりました♪彼のVågåにある古いホテルでのコンサートが今でも忘れられないくらい僕にとっては伝統、民族音楽に大切な物を教えてくれました。
工房では彼のソロやバンドのCDを少々置いておりますが、受賞記念として、これら3種を今日から1週間限定で10%offでご提供させて頂きます♪税込¥2,100(送料別)
直接工房にて受け取りも可能です。その際は訪問のご予約をお願いいたします。
ご注文/お問合わせは下記までご連絡下さいませ。
fiddle@keisukehara.com
よろしくお願い致します🎻
写真左から
①フィドル、ハーディングフェーレのソロUkvessa Slåtter
②ダイアトニックボタンアコーディオン、アコーディオン、ハーディングフェーレのトリオGjevre,Odde&vårdalのHusklugumt
③フルート/歌、フィドル/ハーディングフェーレ、アコーディオンのトリオSnowflake TrioのSun dogs
今年は予定していたイベントもなくなったりもして、もうないかなぁと思っていたのですが、先日、東京にあるノルウェーの家具などを扱うNorwegian IconsのオーナーさんとSlåtterなどでお世話になっているピアニストの安保美希さんからお声をかけて頂き、今回イベントを立ち上げる形となりました。
ノルウェーの家具に座り、ノルウェーのフグレン珈琲を飲みながら、ゆっくりノルウェーの音楽と実際体験したノルウェーのクリスマスの写真とお話をしながらのんびり過ごす時間になればと思います。内容、注意事項、ご予約などの詳細は下記ページにてご覧くださいませ。
※フェイスブックページの参加予定ボタンのみでは予約は確定されませんので、ご注意下さいませ。メール、電話等にてご予約お願い致します🙇
よろしくお願い致します。
ハーディングフェーレを初めて持つ方々が仰る感想の中でよく耳にする一つが
「思ったより軽い!」
です。
ヴァイオリンをやっている人たちでもそれは同様です。きっと装飾の多さと共鳴弦、それによってペグも多いなど、見た目からくる印象で重く見えるのかもしれませんね。
という事で、計ってみました!前回の共鳴弦アジャスター付きのも今あるので、比べるには良い機会かもしれません。
今回比べた6種の楽器がこちら
左から順に重さと楽器の解説を行っていきます。
①自作ハーディングフェーレ(4弦+5共鳴弦)437g
ボディーは今まで作った中では若干小さめ。ボディーとペグボックス枠の装飾なし、テールピースは本来は通常の装飾の物をつけていますが、今は臨時で共鳴弦用アジャスター付きのテールピースをつけています。
これから他の重さも出てきますが、個人的な感想は思った以上に軽い!このテールピースはどうしてもアジャスターのせいで重くなってしまうので、どうかなと思っていましたが、意外とそんなことなかったです。
➁自作ハーディングフェーレ(4+5)459g11月になりました🍁
さて、今日はハーディングフェーレを演奏するではよく話題にあがる共鳴弦のチューニングの問題についてのお話です。
通常は他の弦同様にペグで行います。E弦についてはヴァイオリン同様アジャスターをつけるのも一般的です。しかし、E弦と同じくらいの細い共鳴弦はアジャスターがありません。つまり、ほかの弦よりも、ほんの少し回しただけで音程が大きく変わってしまうチューニングをペグで行わなければなりません。ただ、難しい感じに聞こえるかもしれませんが、ペグの状況が良好で、あとは慣れればそんなに難しいとは実際は感じません。
しかし、ハーディングフェーレでコンサートを行う奏者たちにとっては曲の合間のチューニングは素早く行いたいところ。
しかし、ここでいつも思い出されるのは、ノルウェーでハーディングフェーレのコンサートを観ていた時、ご年配の女性が
「この時間もハーディングフェーレのチューニングもコンサートの一部だから良いのよ♪」
と仰っていたこと。僕もそう感じているので、正直あんまり気になりません。
それは個人の意見なので置いておいて...そうは言っても流れも大事ですよね。
この共鳴弦をアジャスターと同様に細かくチューニングする方法としては、2つ。
1つは今では一般的なギアのペグを使うこと。このペグはヴァイオリンで元々開発されたものですが、共鳴弦のチューニングにはとても良い効果があります。普通にペグを回す感じなのですが、音程の調整がアジャスターのように細かく出来るようになっています。
僕の楽器でも以前、共鳴弦付きフィドルを作ったときにこのペグを使いました。ノルウェーにいた頃も使用する機会がありました。
ただこちらのデメリットは弦交換が面倒。普通に回していてもアジャスターくらいの微々たる音程してか変わらないので、初めにたくさん回すのが大変。それ用の専用の工具はあったと思いますので、これがないと少々面倒かなと。最新のギアペグの精度は詳しくないので試したいと思うところですが、以前の経験からすると、ペグを巻いている最中に細い共鳴弦がギアペグの小さな隙間に食い込んでしまうことが多々あり、弦を切ってしまうことも。
結果として共鳴弦の配置を変えることで何とか解決はしましたが、少々扱いにくい印象でした。
あとはハーディングフェーレ特有の装飾ペグが作れないこと。伝統的なデザインをした中にはちょっとミスマッチ感のあるペグの素材。
そのあたりが気にならなければ共鳴弦のチューニングをする上ではとても便利なギアペグです。ですので、ご要望があればギアペグを付ける。という感じですね。
もう1つはテールピースにアジャスターをつける事。今回はそちらの方法を実験し試作品を作りました。前々から奏者の方々と話すと、テールピースにアジャスターがあれば...という事を度々耳にしておりましたので、作ってみることに。
こちらのデメリットとしては、共鳴弦の数だけアジャスターをつける事になるため重たくなる事。またテールピースの長さの半分近くをそれに占領されるため通常のハーディングフェーレのテールピースの装飾が出来なくなる。(部分装飾になる)
これを作るうえで、既存のヴァイオリンのテールピースは使えないので、(一応試しましたが駄目でした。)テールピースを1から作ることになります。この辺はハーディングフェーレと同じですね。
あと、単純にアジャスターを付ければ良いというものではなく、配置、弦がぶつからない、弦交換の際問題なく出来るか、駒の共鳴弦を通る高さより低い位置から弦が飛びださないといけない。など結構色んな事を考えなくてはなりません。
そこで出来たのがこちらの形
色々考えましたが、今の所この形以外考えがつきませんが、上記の問題をすべてクリアは出来ています。久しぶりにYouTubeに動画を投稿しました♪HPには数日前にアップしていたのですが、指板作りの工程はちょっと面白いかなと思って投稿しました。
ハーディングフェーレのオールドスタイルの方の指板の製作動画です。寄木でちびちび作ります。
ハーディングフェーレ新作のご紹介です♪
本日オーナーさんへの引き渡し完了致しました!
まずは作品から
今回はハーディングフェーレの18世紀頃に良く見られたスタイル。私は簡単にオールドスタイルと呼んでおりますが、細かく言うと18世紀頃活躍したハーディングフェーレ製作のBotnen家のスタイルの更にTrond Botnenの作品なので正確にはTronda-Feleスタイルと呼ばれます。No4の時に色々説明したと思うので、この辺りは割愛します。
前回と違う点はまず共鳴弦が4本で、前回は3本でした。お客さんのご要望で増やしました。
あとはデザインが所々違うかな~というくらいです。
頭の後ろの彫っている部分のいくつかのデザインは以前ノルウェーのご友人の営むレストランを訪れた際に見かけた壁に飾られていた古いモチーフたちから来ています。
それぞれに意味を持っているこれらのモチーフ。そのうち細かく意味を説明できたらと思います(^^)♪
昔のスタイルのハーディングフェーレなので、こうした昔のモチーフを楽器にあしらったらいいかなと思い今回使わせて頂きました。
その他楽器のお写真はHPのギャラリーにて是非ご覧ください♪